めし独自視点

めしが思うクラシックの魅力

失われない強さの価値

執筆: めし / Duel Studio Classic 開発者

クラシックは「環境が止まっている」 のが最大の魅力

現役のTCGをプレイしていると、 毎月のように新弾が出て、 強いカードが入れ替わる。 これはこれで楽しいが、 「ようやく組んだデッキが翌月にはオワコン」 みたいな経験は誰しもあるはずだ。 投資した時間とお金が、 環境の更新で目減りしていく感覚は地味に応える。

クラシックフォーマット (基本編/05/08) は、 カードプールが固定されている。 新カードは追加されない。 だから「強い」 とされたカードは、 ずっと強いままだ。 これがめしの考えるクラシックの最大の魅力で、 一言でいうと「失われない強さの価値」 だ。

基本編で組んだファイアー・バードビートは、 来年もファイアー・バードビートのままだ。 環境の更新で突然死しない。 だから一度組んだデッキを長く愛せるし、 細部を煮詰める時間が取れる。 焦らずデッキを育てたい人にとって、 これほど合った環境はない。

環境が変わらないからこそ生まれるメタ思考

「環境が止まっているとつまらないんじゃない?」 とよく聞かれる。 確かに新カードのワクワクはない。 でも、 そのぶん深くまで研究できる。 「このカードは本当に強いのか」 「この組み合わせは見たことがないが、 機能するんじゃないか」 という探索の余地が、 むしろ広がる。

現役環境だと、 メタが回るのが早い。 今週の正解は来週には古い情報になる。 でもクラシックは、 数ヶ月かけて研究したことが、 そのまま資産として残る。 「あの構築は何年前にめしが提唱した」 みたいな話が成立するのは、 環境が止まっている世界だけだ。

新規ユーザーから見ても、 「過去の名デッキ」 を今からでも追体験できる。 これは現役環境では絶対に無理だ。 当時の人気デッキを今日組んで、 今日対戦できる。 タイムマシンに乗ったような感覚で遊べる、 これも環境が止まっている強みだ。

復帰勢にやさしいフォーマット

デュエル・マスターズを子どもの頃に遊んでいて、 大人になって戻ってきた人を「復帰勢」 と呼ぶ。 復帰勢が最初に直面する壁は、 「自分が知っているカードが今は使えない」 という現実だ。 ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン、 アクア・ハルカス、 サファイア。 名前を覚えているカードたちが、 公式環境ではほぼ全部使えない。

クラシックなら、 これらのカードがそのまま使える。 むしろ環境の中心にいる。 子どもの頃に「強いと思っていたカード」 が、 大人になった今でも強い。 これは復帰勢にとってこの上ない歓迎だ。 デッキを組むときに「自分が好きだったカードを入れたい」 という感情で、 そのまま競技性のあるデッキになる。

めし自身、 開発を始めるまでデュエマから離れていた時期がある。 戻ってきた時、 「知らないカードしかない最新環境」 ではなく「自分の知っているカードが現役のクラシック環境」 に救われた。 同じ思いをしている人は多いはずで、 デュエスタはそういう復帰勢の入口でもありたい。

シンプルなルールで戦略が映える

クラシック環境のもう一つの強みは、 ルールがシンプルなことだ。 最新環境は、 「超次元ゾーン」 「GRゾーン」 「マナ武装」 「キリフダッシュ」 など、 後から追加されたシステムが多い。 楽しいのは間違いないが、 覚えることが多すぎて新規が入りにくい面もある。

クラシックは、 シールド、 マナ、 召喚酔い、 シールドトリガー、 W・ブレイカーくらい押さえれば、 ほぼ全部のカードが理解できる。 ルールが少ないから、 駆け引きそのものが純粋に見えやすい。 「マナをどう置くか」 「シールドにどのカードを埋めるか」 「相手のクリーチャーを今ブロックするか、 後でまとめて処理するか」 こういう本質的な判断が、 余計なシステムに邪魔されずに楽しめる。

将棋とチェスの関係に似ているとめしは思う。 最新環境は持ち駒も再使用も多い将棋的な複雑さで、 クラシックは駒の動きが明快なチェスの世界だ。 どちらが上ということではないが、 「シンプルな駒で深い読み合いをしたい」 人にとっては、 クラシックの方がきっと合う。

まとめ

めしにとって、 クラシックは「カードと長く付き合える環境」 だ。 強いカードがずっと強いから、 デッキを大事に育てられる。 環境が変わらないから、 研究の深さで差が付く。 ルールがシンプルだから、 駆け引きの面白さが映える。 そして復帰勢を歓迎する世界がある。

現役環境とクラシックは、 別に対立するものではない。 どっちもデュエル・マスターズを楽しむ正規の遊び方だ。 ただ、 もしあなたが「最新環境を追いかけるのに疲れた」 「子どもの頃のカードでもう一度遊びたい」 と少しでも感じているなら、 クラシックは間違いなく合う。

デュエスタは、 そんなクラシックを楽しむための道具として作っている。 一度デッキを組んでみて、 一人回しでも回してみてほしい。 きっと「あの頃の感覚」 が戻ってくる。

本記事は Duel Studio Classic (デュエスタ) の運営が独自に書き下ろした非公式の解説です。 株式会社タカラトミー、 株式会社ウィザーズ・オブ・ザ・コースト、 株式会社小学館をはじめとする「デュエル・マスターズ」関連の権利者・公式団体とは一切関係ありません。

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